ご機嫌いかがですか?
いま、そのときに思っていること、感じたことを、述べたらなと思う次第であります。

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新シリーズ 十勝平野は、スペインアンダルシア地方風景に似ているらしい。

スペインのアンダルシア地方の古のイスラムの街並みが残るカルモナという小さな街を旅行していた時に、当時泊まったカルモナのパラドール(国営ホテル)からの眺めを観てこの風景は、同行者の方が北海道の十勝平野の風景に似ていると聞こえた。
へぇそうなんだ。十勝に行ったことない自分にとっては、その一言がとっても興味を抱いたのを覚えております。そして、いつの日かこの目で十勝平野を眺めて観たいなと思うようになりました。

後ほど


あなたと越えたい天城越え ラスト

この旅の目的である天城越え。
天城峠を湯本館に向かう途中、バスでは新道を通って一度は越えましたが、
やはりここに来た以上自分の足で越えたいと思いまして、天城峠のバス停を目指しました。

天城峠のバス停で降りまして、そこから旧道の道が側にありまして、そちらに進むことになりました。
道は、かつては川端康成氏も歩いただろう風景もそのまま感じで緑豊かな景色。立派な木々、沢の水の流れる音。
途中に山葵棚もちらほらとありまして、立ち止まっては、じっと眺めておりました。
明治、大正、昭和の初めの頃は、みんなこの道を歩いて下田や、修善寺の方に向かっていたんだなぁとそんなことを思いますと、感慨深いものを感じます。

天城山隧道(あまぎさんずいどう)。
1905年(明治38年)に完成した、全長は445.5メートルもありまして、アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであるそうでして、日本に現存する最長の石造道路トンネルでもあるそうです。
このトンネルをいつか、潜ってみたいと、
ずっと思っておりました。

暗い(苦笑)、進むにつれ、トンネル内の暗さが深まってきたように感じます。灯りは気持ち程度、確かにありましたが足下の状況がはっきりと分からないので、結構慣れるまで、ドキドキしたスリル感のような戸惑いを感じます。トンネル内は、水分がかなりあるように思え、冷んやりした空気が流れておりました。時に結構水溜まりのようなところもありまして、歩くのも意外と難儀する部分もありました。
半分ぐらいは来たでしょうか?その時でした。背後から、物凄い明かりが鮮やかに見えました。最初は、その光の素が分からなくて、何だろう?と思いましたら、車のエンジン音がして、ヘッドライトと即時判明致しました。
ここ、車も通るんだ、その時知りました。
車が通るにしては、ギリギリの幅で、横を通り過ぎた時には車との距離の近さに少し驚きました。


前方に出口の明かりが見えてきました。何だかホッと安堵するものを覚えます。
もう少しでこの小旅行も終わろうとしております。
20代の初めにいつかは訪れてみたいと思ったここ天城峠、ついに念願が叶いまして嬉しかったです。
この旅で何を得られたのかは、分かりませんでしたが、自然の有り難みは否応なく感じた次第でございます。

舞い上がり 揺れ落ちる
肩の向こうに あなた 山が燃える
何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え

石川さゆりさん「天城越え」より

このシリーズ終わります。



あなたと越えたい天城越え パート7

浄蓮の滝は、伊豆市湯ヶ島にある滝で、
日本の滝百選の一つに選ばれている滝でも
あります。
滝の名前の由来を調べて見ますと、かつてこの付近に浄蓮寺という名前の寺院があったことにより、その名前が付けられたとのことだそうです。

推定一万七千年前に出来たとされるこちらの浄蓮の滝。先程後にした湯本館さんの側を流れていた狩野川の上流域にあたるこちらは、滝の落差25メートルもあるそうで、そばに近寄ると、時に水飛沫も感じられて圧倒的な水量で迫力を感じます。

こちら浄蓮の滝は、山葵栽培地としても有名なところなんだそうです。
伊豆天城地方の山葵栽培の歴史を調べて見ますと静岡駅から安倍川沿いに30キロメートルほど北上した山間部にある静岡市葵区に有東木(うとうぎ)という場所があるそうです。
この有東木は、全国で人の手によるわさび栽培が広く普及する最初の地とされているそうであります。
その有東木から、わさびの苗を持ち帰り、伊豆でワサビ栽培を始めたのが、天城湯ヶ島(現伊豆市)で山守を務めていた板垣勘四郎という方。彼は、椎茸栽培を有東木の住民に教えにいった際、ワサビ栽培を天城でも行いたいと思い立ち、ワサビの苗を譲り受けたのだというそうです。
それからここ、伊豆天城地方で山葵栽培が始まったそうであります。

山葵はアブラナ科山葵属の植物で日本原産のものとされてます。
一方、ヨーロッパにはフィンランドが原産の西洋山葵というものがございます。日本には明治時代の頃に北海道に食用として導入されたそうであります。
現在ではアメリカのイリノイ州で作られたものが世界の8割を占めているそうであります。

沢で作られる山葵の種類には大きく分けて
二つの種類があります。
実生系(みしょうけい)と呼ばれるだるま山葵。
真妻系(まづまけい)と呼ばれる真妻山葵。
だるま山葵は上品な辛味とまろやかさが特徴で、茎や根茎が淡い緑色で、栽培期間は1年~1年半で成長が早く栽培しやすい品種なんだそうです。
一方、真妻種は山葵の最高品種ではあり、
真妻種は強い辛味の中に淡い甘みがあり、香りや粘りも優れています。茎や根茎に赤紫色が混じっているそうです。難点は、
長年の栽培により形質が退化し良品を得にくく、栽培期間が1年半から2年以上と長く栽培が難しい点、実生品種に比べて収益性が厳しい点が挙げられるそうです。
伊豆の天城地方での山葵栽培は、1958年まではだるま山葵栽培が主だったそうです。
1958年にこの地方を襲った狩野川台風により、この地方の山葵栽培が壊滅状態になったそうです。
その後、昭和36年、静岡県のわさび生産者29名が関西方面への研究旅行をおこない、その最終地として和歌山県にあります印南町川又(旧真妻)を訪れ、わさび田の視察をおこなったそうです。
当時、真妻のわさびは優良でその後も静岡から苗の購入に来る生産者もいたそうです。当時の静岡では「真妻まいり」という言葉が生まれた程、苗の確保に必死だったといわれ、静岡では真妻種の優良品選抜などをおこない、多くの生産者が真妻種を導入し、それが全国へと広がっていったそうです。しかし、
現在では、静岡でも実生品種に比べ栽培期間が長いことや適地の減少などを理由に、真妻種の栽培は全体の3割ほどにまで減少していっているそうです。


浄蓮の滝側にあります売店で、わさびソフトクリームをいただきました。
下で山葵栽培をしているところですから、本山葵で作られたソフトクリームなんだろうなと思いましたら、食べたら粉の山葵のソフトクリームでした。
思わずズッコケてしまいました。ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄

あなたと越えたい天城越え パート6

松本清張氏が書かれた小説「天城越え」
もまた、川端康成氏が書かれた小説
「伊豆の踊子」と同様に天城峠を舞台に書かれた小説であります。

伊豆の踊子と同時代を舞台設定にした小説
であり、内容は主人公の10代の少年が殺人を犯してしまうかなりのサスペンスに満ちたものになっております。

石川さゆりさんが唄われた名曲「天城越え」は、作詞を担当された吉岡治氏が
松本清張氏の「天城越え」をモチーフにして書いたとされているそうです。


湯本館さんでの朝ご飯はじつに
美味しかったです。
小鳥たちのさえずり、狩野川のせせらぎの音、起きたてにいただきました美味しいお水…。心が洗われる気分であります。
焼きたての一夜干しの鮎、わさび漬けの奥行きのある味わい。やはり山葵の本場、市販品のものとは一味違います。ご飯がとっても美味しく感じますね。

川端康成さんもこちらの湯本館さんで朝ご飯をいただくひとときを実にこよなく愛されていたのではないかと思ったり致しました。やはり朝のひとときがこちらは一番ですね。絵も言えぬ清々しさが素晴らしいです。

爽やかな気分を感じながら、宿のスタッフの皆様に丁重に挨拶をして、次の目的地に向かうことに…
湯ヶ島温泉のバス停からバスに乗り、
浄蓮の滝のバス停に到着。

あなたと越えたい天城越え パート5

水は化学では酸素と水素で形成されている
そうですが、元素は目には見えないもの
なので、そうなのかなぁというのが
実のところの思いではあります。

水を美味しいと思うのは、よりピュアに感じられるかという、余計な味を感ぜずに
澄んだ、その水を飲むことでより引きこまれるような感覚を覚えること。

水の種類には硬水と軟水があり、
それぞれの違いはカルシウムとマグネシウムの含有量の違いからくるとのこと。
伊豆湯ヶ島の水が何故美味しく感じられたのかを、静岡県の情報でありますが下記の表を資料として見つけることが出来ました。

「おいしい水」の条件を旧厚生省(現厚生労働省)が昭和60年に「おいしい水研究会」を設立し、「おいしい水」の要件を示しておられます。
それによると、適度なミネラル分(蒸発残留物・硬度)や炭酸ガス(遊離炭酸)を含み、味を悪く感じさせる臭気や残留塩素が少ないことが挙げられるそうです。
伊豆湯ヶ島で味わった水もこの条件範囲内
に当てはまるのでしょう。

普段から東京の水、うちの方だと葛飾区にあります金町浄水場からの水に慣れている
から、余計に感じたのかもしれませんですが。自分の中では突き抜けるような美味しさを感じた湯ヶ島の水。
この水で自分で出汁を取ったらどういう味になるのか試したい衝動に駆られました。

湯本館さんでのお食事。
清流狩野川のせせらぎの音がやはり
圧倒的。
非日常感を否応なく感じさせていただきます。
戴いたお料理は、たぶん日々のルーティンなお料理だと思われますがかなりの熟練度を感じさせてくれます。
一品逸品がしっかりとした精度のある出来栄え。
特に前菜でいただきましたアマゴの甘露煮と姫サザエの旨煮に、こちらの板長の年季の入った技を思わず感じ入りました。

湯本館さん、僕の中では圧倒的なお水の美味しさが一番印象が残ったお宿でございました。