日本最高級の養殖すっぽん浜名湖「服部中村養鼈場」さんもの
すっぽんの養殖には、二つの方法があるそうです。 一つは、すっぽんを冬眠をさせずに、温泉や温排水等を利用した加温養殖という方法 だそうでして、短期間で、効率よく、すっぽんを育てるやり方。 もう一つに、今回の浜名湖の服部中村養鼈場さんのような、 露地(=ろじ)飼育と言うあくまで、すっぽんが本来、成育していく環境、自然の環境の元で3~4年の冬眠をさせる飼育方法があるそうです。 服部中村養鼈場さんは、 創業は明治12年だそうでして、創業者の服部倉治郎氏が、川魚商の合間に鰻や鯉の養殖とともにすっぽんの養殖を始めたことに端を発し、すっぽんの養殖に関しては、日本の元祖の鼈養殖場なんだそうです。
服部中村さんのすっぽんと言えば、「ああ、京都の大市さんのすっぽんだなあ」と 分かる方にはぴんとくるすっぽんであります。 僕も10年ほどまえに当店のお客様のIさんと一度大市さんのお店にお伺いしたことがございますが、 調理法に生姜を入れることには疑問を感じましたが、すっぽん自体にはかなり美味しい鼈だったと その素材にはとても感じいったのを記憶しております。
築地の市場も中々入荷がない服部中村さんの養殖鼈、今回行きつけの武田商店さんの若旦那が いくつか取り寄せたそうで、僕も味見で一匹買ってみました。 お味的には、比較は一概に難しい点もございますが、すっぽんの身質は別として、 出汁自体ははいつも使って おります天然ものを凌駕しているかもしれませんね。かなり美味しい出汁です。 僕はすっぽんに生姜を入れることに対して、かえって味の邪魔をしていると思って、 生姜を入れませんので、他所のお店のものと比較はいたしませんが、養殖すっぽんと言えば、 こちらの服部中村さんのものが、他のものを圧倒しているほどの美味しさとの感想を 持ちました。やはりお値段が高いだけのことはありますね。←クリック
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