ご機嫌いかがですか?
いま、そのときに思っていること、感じたことを、述べたらなと思う次第であります。

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東北巡礼の旅 パート8

立石寺の根本中堂をお参りし、境内の案内に従い左奥に進んで行きますと、
登山口と書かれた立て看板が見え、その先に茅葺き屋根の山門が見えました。
山門を潜ると直ぐ側に山寺の受付所があり、そちらには初老の女性がお一人おられました。
美味しそうにお煎餅を食べながら温かいお茶を啜っていらっしゃるお姿にひどく
そそられるものを感じましたが、入山料の200円を2枚分支払い先へ進みました。

昨日の平泉の中尊寺の凄い坂を登りきった経験があったためか、こちら山寺の道中の階段は意外と楽でありました。ただ幾重にも迫り来るような岩からくる自然のむきだした様が、一瞬恐怖を感じる場面はありました。

 山形領に立石寺と云山寺あり。
慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。
一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、
尾花沢よりとつて返し、其間七里ばか也。
日いまだ暮ず。梺の坊に宿かり置て、山上の堂にのぼる。岩に巌を重て山とし、
松栢年旧土石老て苔滑に、岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。岸をめぐり岩を這て仏閣を拝し、佳景寂寞として心す
み行のみおぼゆ。
  閑さや岩にしみ入蝉の声
松尾芭蕉 氏「奥の細道」より
江戸時代に松尾芭蕉さんと門下の曽良さんがこの地を訪れられ、今、時代を経て同じ階段を登る。
見る景色は当時とほぼ変わらずに。
凍てつくような寒さではございましたが、その事を思いますと、胸の底から熱き感慨深き想いがこみ上げて参ります。

1015段もあるそうな一番上にある奥之院までの行く道中の階段を一歩一歩確かめるように
登って行きます。
人はなぜ上に登るのか?
そこに階段があるから故に登るのだ。時に訳のわからないことを思いながらふりしきる冷たい雨の中
傘を持つかじかんだ手を自分の吐息で吹き掛け、山寺の頂上を目指して思い直すように
登って行きます。
仁王門の姿が見えた頃に上空から突如白い物が降ってまいりました。
「え、雪?」
傘越しから上空を見上げてみますと凄い勢いでそれまで降っていた雨が雪に変わったことに
驚きを感じました。
この展開は予想しておりませんでした。
不意に頭のどこから山下達郎さんのクリスマスイブのメロディーが流れてきました。
「雨は朝方過ぎに雪へと変わるだろう。サイレントモーニング、ホリーモーニング」
昨日今日と凍てつく陽気の中、巡礼した天からのご褒美なのでしょうか。
このひと足早いクリスマスプレゼントのような雪模様に自分の心が小躍りしてくるのが
分かります。気持ちが変わると動きまで変わるのか、それまでの自然の厳しさに押されていた
内面の気持ちが、明らかに上へ上へと押されるように足取りも軽くなり、一気に頂上の
奥之院まで勢いよくたどり着きました。

ここ山寺の頂上奥之院からの眺めは見渡す限りの雪景色。
遠くの方は白い靄でその先を見ることは出来ませんでしたが、
この白い雪が深遠なる雰囲気を伴って神秘的な様を演出してくれた感じであります。
寒くはありましたが清々しい気持ちの得も言えぬ高揚感で満たされております。


雪道の階段を降りるのに難儀しましたが、なんとか下山して先程の受付の女性の方に
ご無事で何よりと言われまして、苦笑いしながら会釈して再び山寺の駅に戻りました。
東北弾丸旅行の最後の目的地宮城県松島へ向かうため仙山線に揺られることに。
山形、久しぶりに来れて良かったです。
後日談がございまして、その夜に東京に戻り
翌朝の築地の市場内にある食堂で食事をしていましたら、食堂のテレビで
仙山線の面白山高原駅と山寺駅の間が大雪のため、運休しているとの報道を見て、
「マジかよ」と一瞬椅子から転がり落ちそうになりました。
もし1日遅かったら山寺に行けなかったことを思いますと危なかった。運が良かったということでしょうか。



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