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築地フードシリーズ 洋食「豊ちゃん」さん


築地市場に「豊ちゃん」さんという洋食屋さんがある。僕がかれこれ中学2年生の頃より親父に連れてもらって以来、25年近くになるであろうか、通っている自分の中では一番古い馴染みのお店があります。このお店に来て頼むのはいつも決まって、「のっけ一丁」。
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「のっけ?」のっけとは、白いお皿に盛られたごはんの上に熱々の揚げたてのロースのとんかつと細かく切られた千切りのキャベツが乗せられ、その上からさらにカレーが掛けられる、いわゆる「カツカレーライス」のことであります。自分が中学生の頃、夏休みや冬休みといった長い休みの時に、決まって親父に築地で美味いものを食わせてやるよという餌に引かれて、朝眠い目をこすりながら築地に連れてかれ、結局はその日の仕入れの荷物もちをさせられる羽目になり、重い荷物を持ちながら半ば嫌々ながら一緒に中卸のお店巡りをして、最後にご褒美で「豊ちゃん」のお店でカツカレーを食べさせてもらいました。お店の中に最初来たときは、辺りを見渡して食べる人も作る人も大人の男の人ばっかりで、かなり怖い雰囲気という感じであったでしょうか。築地市場も今の様相とは違って、素人さんや外国人の人の気配はほとんど無くて、まさにプロの塊という無口な人達の集まりの世界という雰囲気があちらこちらに感じられて、僕のようなガキがうろちょろしていると、よく、坊主じゃまだよ、ぼーとしていると怒られることがしばしばでした。この豊ちゃんも厨房は当時は男の世界というか、揚場に店の主である怖い顔をした小柄なおじいさんがいて、その脇にこれまた厳しい張のあるお声のおばあさん、そして大柄な体格をされていたおじいさんの息子さん、そして接客専門のおじさん、他使用人の方何人かと、今思えば豊ちゃんのベストメンバーが勢ぞろいされていました。その頃の少年の目を通して、目の前で働いておられる姿を目にしてプロの料理の世界は厳しいものなんだなあということをカツカレーを食べながら感じさせられたものでした。それから時は過ぎて、豊ちゃんの働く人達も変わり、揚場のおじいさんがお亡くなりになり、その跡を大柄な息子さんが揚場を務められるようになり、それからしばらくして、その息子さんが40代の早い若さでお亡くなりになられ、豊ちゃんの揚場がそれからというものの目まぐるしく人が変わっていきました。この間、あの人が揚げていたと思っていたらいつのまにか違う人に変わっていたり、どこかららか違う職人さんが入ったりと揚場が安定せず、肝心のとんかつの方も、おじいさんや息子さんが揚げていた時よりも、揚げの感じが微妙に違って、昔食べていた豪快野趣あふれていたようなカツカレーがもう食べれないのかなあと僕も、しだいに豊ちゃんに伺う回数が自然と減っていきました。そして、先日の今年の初荷の時に、豊ちゃんの店の前を通り、久しぶりにカツカレーでも食べようかという気分になって、お店に伺ったところ、いつもの接客専門のおじさんに、もうこの方もおじいさんと言えるお歳になってしまったのであるが、「のっけ一丁!」と頼むと、目の前の揚場が若い恰幅の良いお兄さんに変わっていた。あれ、あのおにいちゃん、前まで厨房の後ろの方でキャベツとか刻んでいたお兄ちゃんだなあと思って、顔を良く見ると、あ、もしかして早くお亡くなりになられた息子さんの息子さん?顔がどことなく似ている。彼が揚場に立つようになったんだあと時の移ろいを感じた。そしてしばらくして「はい、お待ちどうさまです」おじさんが手にした目の前の,のっけのお皿をみると、どことなく昔食べた雰囲気の揚げ具合が野生的な懐かしい出で立ちのカツカレーがあった。うんいつもと違うぞ?そばにあるソースをきゃべつにかけて、からしを乗せながらまずはとんかつを食べた瞬間、きたああああああああああと思った。これだよこれ、僕が何年も待ち焦がれていたカツカレーが輝きを放って目の前にある。あの怖い顔をしたおじいさんから受け継いだ味のDNAはちゃんとお孫さんにも伝わっていた。僕は食べていて目頭が熱くなってしまっていた。目と目が合った今でも厨房にいらっしゃるおばあさんも昔のような厳しい顔はすでになくなっていて柔和なお顔に変わっておられていた。
以上の文は平成10年の1月19日のブログに書いたものですが、先日久しぶりに「豊ちゃん」に行って
また「のっけ」を食べてきましたが、若干、お肉が薄くなったようなそうでないような・・ま、僕の
気の性かもしれませんが。
またお兄ちゃんのお嫁さんなのかどうか分かりませんが、接客に若い女性が入ったのにはびっくり
いたしました。いぶし銀の接客が名物のおじちゃんがいなくなってしまったのは、すごく寂しいものを感じました。
時代の流れでしょうかねえ。おねえちゃんには大変ハードな職場だと思いますが頑張って欲しいと思います。←クリック


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