ご機嫌いかがですか?
いま、そのときに思っていること、感じたことを、述べたらなと思う次第であります。

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酔っ払いおやじシリーズ 浅草駒形「鮨 松波」さん

僕が鮨松波さんというお店の存在を知ったのは、だいぶ古く学生時代のころで
それは偶然にも森瑤子さんのある小説を読んでいた時に、
一説に「駒形にあるアルデンテのようなシャリのお鮨屋さん・・・」という
くだりで固有の名前こそは出てはいませんでしたが、それが後で調べてみますと
「鮨松波」さんであることを指しているのではと分かった次第でありました。
それから月日が経ちまして、その後僕が社会人になりまして、京都から東京に
戻って数年後に、親父と築地に仕入れに行ったある時に、行きつけのよく白身魚
を買うある中卸のお店で、バーバリーのジャンバーとマフラーを着込んだ、小柄な
ダンディーなご主人と一緒になることが何回かございまして、僕の親父が二言三言、
そのご主人と挨拶を交わしていたのを覚えておりまして、あとで親父に「誰なの?」
と聞きますと、「ああ、浅草の鮨松波の親父だよ」と答えておりました。

CA2UKFQF.jpg
僕の親父と松波さんのご主人さんがどのような交流があったか、親父が亡くなった今ではよくは
分かりませんが、たぶん、あのお店でお互い何度か顔を合わしているうちに親しくなり
挨拶するぐらいの交流はあったのでは、・・だろうなと思いました。その後、そのお店は
代が変わったこともありまして、名物の番頭的存在のおやっさんも引退したことも
ありまして、松波さんのご主人さんはお見えにならなくなり、それ以来
顔を合わすことは一切なくなりましたが、
その後も浅草界隈では屈指のお鮨屋さんとの評判は川を渡った僕のいる墨田区でも名が
通っておりました。
CAEN5XKC.jpg
今回当店のお客様のT&Yさんとご一緒に初めて「鮨松波」さんのお店に
伺うのはある種の感慨深いものがございました。
20代の初めの時に興味を抱いたあのお店にようやく月日を経てこうして伺えるという・・・。
あれから僕も倍の歳をとりましたが、僕の親父は亡くなりましたが、「鮨松波」さんのご主人さんは
今も現役でお仕事をされておられる、という時代の流れ。
CA5HYOS5.jpg
今回、初めて「鮨松波」さんのご主人さんのお仕事振りを拝見いたしまして
感じたことは、僕の親父にどことなく似ているな・・ということでありました。
CASV8Y1X.jpg
下町で高級鮨店をやることはかなり、大変なことであると思います。
下町地域で、銀座や赤坂地域のお鮨屋さん並の同じ路線のお店を営むことは
相当の努力と根性とそして相当のプライドがいる作業だと思います。
僕の親父もそうでありましたが、修行先が銀座等にあったご主人が生まれ育った
地元に帰ってその修行先の仕事を生かすよう、店を運営しようとしても、結局は
そのお鮨を食べるお客様いなければ、なんにもなりませんし、そのお店もすぐに
衰退してしまうのが落ちだと思います。
赤坂は赤坂の相場価格がございますし、銀座は銀座の価格がございますし、
浅草は浅草の価格がございます。まあ僕のいる東向島もまた違った価格が
ございますが・・。
その場所のある程度の相場に沿った価格帯で商売をすれば
よほどの「のみ・うつ・かう」という職人さんが意外と嵌ってしまう作業をしない限りは
商売は取りあえずはやっていけるように思います。
CAEVZXMX.jpg
しかしその相場価格とはちょっと異なった、ある意味逆らうがごとく、
ご自分のこだわりを生かしたやり方を押し通そうとするには、相当の
困難が待ち構えております。商売というのは、都心の中央地域から
離れて行くごとに、お客様の価格帯が変わってまいります。
そのお鮨を召し上がるお客様の絶対数が決まっておりますので、
下町地域で約2万円近い高額のお勘定をもらうためには、どうしても
地元のお客様だけでは限りがございますので、他所の地域に住んで
いるお客様にも店を運営、維持するためにもわざわざ来てもらわなければ
なりません。そのためには、他店にはない、そのお店の独自性と
いうものが大変重要なテーマになります。

CAH83K2P.jpg
今回お伺いした「鮨松波」さんで言えば、鮨店とも思えない独特の内装、
磨きこまれた檜のカウンター、お洒落な会話、軍艦のにぎりのお鮨を半分に切るために研ぎ澄まされた包丁、
自家製の練り梅という意外な調味料、酢味噌で食べさせるしめ鯖、蒸しあわびの煮汁のスープ、
白く煮込まれたかんぴょう、そして「鮨松波」さんのまさに真骨頂の「アルデンテのような固めのしゃり」。
それらはまさにこのお店でしか食べることが
できないご主人の職人としてのまさにプライドだと思います。

個人的に今回、鮨松波さんでいただきましたお鮨のお味については、玉子焼きをはじめ色々それぞれ
思うところはありましたが、しかし、70歳半ばを超えておられてもお店のスタイルを変わらずやり続けて
おらっしゃられる松波さんのご主人さんには輝かしい男のダンディズムを感じました。
幾久しくこれからも奥様ともどもお元気で頑張っていただけたらなあと
思いお店を後にしました。←クリック

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